ひさびさに、カメ以外の書き込みです。
12月3日、4日は、夜景検定(夜景鑑賞士検定)の受験日でした。
夜景鑑定士検定:
http://www.yakeikentei.jp/
夜景検定といえば、当社の運営するドリル学習サイト「ドリラー」で発売を開始した有料ドリル第1弾。
繰り返し学習の決定版 ドリル学習サイト「ドリラー」:
https://driller.jp/
ドリラーで取り扱いさせてもらった記念に、という訳ではないですが、受験してみました。
WEB受験なので、好きな時間に試験開始して、制限時間分できるのかと勝手に思っていましたが・・・
決められた開始時刻 - 終了時刻 の間にログインして受験するということに前日に気づき、最終回の4日14:00の回で受験。(各日11:00と14:00の計4回の中から好きな時間を選択できます)
結果は・・・
合格できました。よかった。
試験に向けての勉強なんて、何年ぶりだろう、と思いつつ、今回の受験で考えたことを書いてみます。
■ドリル学習サイト「ドリラー」による勉強について
今回の試験勉強は、もちろん自社サイトのドリラーで勉強しました。
結果としては、非常に役に立ちました。
最初、
公式テキストを読み始めたのですが、なかなか難しい。読み物として読めば非常に面白いのですが、さぁ試験勉強、として記憶しようとして読み始めると・・・社会科の教科書を読んでいる気分で、「こういう問題がでるんだろうな」と思いつつも、文章の中からそれを拾い出しつつ、さらに記憶するというのは、なかなか大変。
そこで、ひたすらドリラーで問題解こう!と方針を変えました。
最初はまったく知識がないので、ほぼ当てずっぽうで解答してみます。それでも採点をしてみると
「あ、これ合ってた」
「これは、考えて解答したけど間違ってたか~」
と、自分の中でのリアクションがあります。その上で、
「サンシャインには、世界の夜景案内板というのがあるんだ」
「日本夜景遺産に認定されるには、観光地としてのアクセス性・安全性なども審査基準なんだ」
などと考えながら、できるだけ覚える努力をしていきました。
何度か繰り返し解いていると、同じ問題もでてくるので
「これはこうだったよな」
「あれ、まちがってる...」
などと再確認しながら解くことができ、だんだん知識も定着してきます。
ドリラーの「弱点強化モード」を使うと、間違った問題から出題し、それをどんどん消し込んでいく、という楽しさもありました。
この夜景検定3級という試験が、難しい思考を問うものではなく、純粋に知識を問う問題だったから、ドリラーによる繰り返し学習が、ばっちりハマったのかもしれません。
■そもそも、記憶する能力が重要なのか?
今回、私は検定に合格できました。
ただ、正直なところ、瞬間的な記憶に頼ったに過ぎません。
例えると「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と覚えて、誰が鎌倉幕府をつくったのか、そこにどんな背景があったのかをまるで分かっていない、そんな「不健全な記憶」です。
学生時代を振り返ると・・・特に中学・高校を中心に、試験・受験という制度に向けて、たくさんの「解法テクニック」を頭に詰め込み、正確にたくさん記憶できる人=成績優秀者として、「私、優秀です」という顔をしていました。誰もそれを疑っていませんでした。
私は、単に記憶することの意味がよく理解できず、そのテクニックにもなじめず・・・記憶が中心の社会科は苦手科目となり、知識に加えて「ひらめき」「気づき」が必要な数学の証明問題などが好きになりました。
ただ、学校の先生は、知識の詰め込みではなく、物事の本質を理解させつつ、ちゃんと記憶もできるように、様々な工夫をした授業をしてくれていたのだと、今ごろになって感じます。
それでも、「試験」という制度を効率よく切りぬけられるのが「解法テクニックに頼った記憶」だったために、生徒のほとんどは、「解法テクニック」ばかりに目を奪われていたように思います。
今、GoogleとWikipediaで調べれば、単純な知識は、即座に手に入るようになりました。
自分のスケジュールは、手帳にかくか、グループウェアに書けば、あとは忘れても大丈夫です。
プログラムを書くときも、いつもネット検索です。配列の長さを知るのが、._length なのか .length なのか count() なのかは、重要ではありません。
そう考えていくと・・・現代において「記憶力」がそこまで重要ではないように感じています。
もちろん、人の顔と名前を覚えるなど、検索に頼れない部分は必要ですが、かなりの部分を「外部記憶化」できます。
■情報を使う上での3つの能力
では、記憶を「外部化」できる時代に、必要な能力は、何なのか?
私なりに、3つにまとめてみました。
情報整理力
記憶を外部化できても、それをあとから検索して呼び出せなければ意味がありません。そのために、手に入れた膨大な情報をどう「検索できるように」整理するかが重要になります。
情報検索力
自分の記録したものから目的の情報を探す、新たに知りたい情報をネット上から探す、人脈をつかって必要な情報にたどりつく、ということも含め、「検索力」はとても重要。検索できるかどうかが、能力の差といっても過言ではないことも多々あります。
社内でも「これが、うまくいかないんですけど」「調べてみた?」「かなり調べても解決できなくて・・・」というやり取りのあと、私が検索して試したら10分で情報発見・解決、ということもよくある話です。
情報判断力・活用能力
検索ができても、それが正しい情報かの判断ができないと誤った知識を得てしまいます。
正しい情報を手に入れても、それをどう使えばよいかが分かっていないと、意味をなしません。
■努力のバロメーターとしての試験制度
誤解をされないように、「試験制度」についての考えをかいておきます。
上で、「記憶力」がそこまで重要ではないだろうと書きました。
ただ、学校の定期試験・高校や大学受験・就職試験・各種の検定などに、意味はあると思っています。それは「努力のバロメーター」としてです。
学校の定期試験で成績優秀な人は、「解法テクニックを多く知っている」だけかもしれないですし、テクニックに頼らず、本質を見据えた知識を習得しているかもしれません。ただ、どちらにしても、人より多くの努力をしていることは事実です。だから、結果として、成績がいいのです。
難関校に合格する人、大企業に就職する人も、解法・攻略テクニックは世の中に溢れ、みな同じように勉強している中でも、相対的に上位にいるのです。それは、努力の成果に他なりません。
「成績が悪くたっていいじゃないか」「学歴なんか関係ない」
そのとおりです。まったく同意します。
ただ、一方で、統計的にみると、学歴がよい人のほうが、社会の中で必要とされる人・成功する人になる確率は、かなり高いのではないかと思います(すみません裏付け資料ありませんのであくまでも感覚値です)。
それは、学生時代に努力できる人=社会に出ても努力ができる人=成功に近づける人、という構図なのだと思います。
■さいごに
長文最後までお読みいただきありがとうございます。
夜景検定3級の受験と合格をきっかけに、いろいろ普段から考えていたことにリンクし、まとめてみました。まだまとまりきれていない部分もあるのですが、夜も更けてきたので、この辺で。