YOUSEEのデモをみて2

前の YOUSEEのデモをみて の続きです。

以下は、その後、自分のこと(デジタル教材の制作者)として考えてみた考察です。

これから、YOUSEE のようなハイクオリティなコンテンツを誰でもつくれる(環境を与えてくれる)ツールは、どんどん僕らの前に降りてくる。Apple の iBooks Author もその1つだ。

昨日も書いたが、それがあったから、いい教材ができるわけではない。
では、誰が、いいデジタル教材をつくれるのか?
教科書会社?現場の先生?技術をもったクリエイター?生徒自身?

デジタルになると、「できること」が飛躍的に増える。もちろん、「できなくなること」もあると思うし、デジタルによる弊害もいろいろでてくると思う。ただ、何を言っても、圧倒的に「できること」が増えることは事実だ。

できることが増えるということは、今まで考えていた範囲では対応できず、新たな知識やアイデアが必要になる。そこには、新たな学術的な研究も必要になるだろうし、今まで教科書会社が紙面で表現してきたノウハウも盛り込む必要がある。もちろん、現場の先生の意見・生徒の意見もより重要になるし、技術者だから気づくこともあるかもしれない。

そんな中で、私が、ひとりのクリエイター(制作者)として、何ができるのか??
  • 1つのツールに依存せず、さまざまなツールを使ったうえで、どのツールが最適かを見極める。
  • その最適なツールで教材制作を請け負う。
  • 単なる「ツールの使い方」ではなく、作りたいものをつくるにはどうしたらよいか?を中立的な立場でアドバイスする。
    (経験上、ツールの開発者と現場が直接やりとりすると、なかなか伝わらないことが多い)
  • 技術者・クリエイターの立場でアイデアを出す。
こんなところなのだろうと思う。
(学校教育と企業内研修は、かなり違う部分が多いので、どちらかというと、学校教育寄りの場合、という前提)

学校教育の分野は、企業内研修の比ではないくらい、多くの教育ノウハウが詰まっている。たぶん私が、主体的にそこに革命をもたらすことはできない。ならばせめて、技術的な立場で、現場の先生なり教科書や教材をつくっている方のノウハウをよりよくする立場になれたらよいのかな、と考えてます。

若干、結論のぼんやりした記事になってしまいましたが・・・雑記帳なのでお許しを。

※前回・今回の記事で「デジタル教科書」と「デジタル教材」という言葉を使っていますが、ほぼ同義でとらえていただければと思います。